こんにちは、フロントエンド担当です。
先日、宇都宮に行ってまいりました。その際、バスや最近開業したLRTを見てきましたので、レポートします。
宇都宮駅には、関東バスとJRバス関東が乗り入れます。駅東側も以前は多くのバスが発着していたのですが、LRTの開業でバスは大きく数を減らし、今は西側がメインです。その西側では、関東バスが多数発着します。
宇都宮の関東バスについては、首都圏で適用されている排ガス規制の対象外地域であることから、2012年までは首都圏で12年間使われたU-規制、KC-規制の車両がたくさん移籍してきました。KC-規制車以前の車両が首都圏から一掃されてから12年たちますが、その後もKL-規制車やPJ-規制車の中古車が首都圏から流入してきて、本当に中古車天国、という感じです。U-規制車やKC-規制車も移籍から12年以上経っているにもかかわらず未だに現役の車両も多く、もはや最初の会社より関東バスの一員として宇都宮にいた期間の方が長くなっています。
ということで、まずは西側でどんなバスが見られたのかを見ていきましょう。
宇都宮200か1370
QPG-規制のいすゞエルガ(LV234)です。これは自社発注。首都圏でこの車両だとちょっと古いかな、と思いますが、宇都宮だと新しい方の車両ですね。
とちぎ230あ1110
日産ディーゼルのスペースランナーですね。宇都宮ナンバーではなく、とちぎナンバーとなっています。栃木県の南部から来ているみたいですね。
そして、現れた、強烈なレア車!
栃木22う・772
U-規制の日野ブルーリボンです。U-規制の日野ブルーリボンは、愛媛の伊予鉄バス、岡山の中鉄バスでまとまった台数が所属しており、よく見ることができるのですが、まさかここでも出会えるとは。前後扉のバスで、本当に貴重です。自社導入車。
「とちぎ」ナンバーじゃなくて「栃木」ナンバーなんですよね。これ、もともとは、栃木県全域で「栃木」ナンバーをつけていたのですが、登録数の増加により県内で複数の自動車登録所を作ることになり、それで宇都宮市を中心とする県中部~北部は「宇都宮」ナンバーをつけることになり、県南部に関しては自治体同市でもめた結果、広域的な名称である「とちぎ」に落ち着いたそうです。(「栃木」ナンバーはすでに登録されている車は継続して使うことや、南部に栃木市があり混同することから使えなかった)
要するに、「栃木」ナンバーの車は昔の遺産、ということです。素晴らしい。
地方おなじみの日野レインボーもしっかりいます。
栃木22う・765
先ほどの日野ブルーリボンより少し登録が早い車ですね。こちらはU-規制、日産ディーゼル+富士重工の前後扉ツーステップバス。競輪ファン送迎無料バスに入っていました。今になっては全国的に見てもかなりレアな車種ではないでしょうか。
宇都宮200か1659
フロントエンド担当の愛してやまないKL-LV280いすゞエルガ。真っ赤な塗装です。都営バスの中古車で、最近宇都宮にやってきました。
(てか、わりと最近までLV280が都営におったねんな・・・まあ、国際興業バスでようやくLV280が淘汰される、という感じだから、おかしくないか)
宇都宮200か1248
全国的にも貴重になってきたいすゞキュービックがまさかの宇都宮で健在。川崎市交通局から移籍してきたKC-LV380らしい。もう宇都宮での生活の方が長いですね。
宇都宮230あ・235
富士重工のツーステップは先ほど見ましたが、今度は移籍車であり、かついすゞLV324。存在感がすごいです。これもU-規制で、東武バスからのお下がりだそう。
最初に紹介した宇都宮200か1370と同じ型のバスである宇都宮200か1376。と思ったらこちらはなぜか日野らしい。J-BUSが作ってるのだからいすゞでも日野でも同じなんだが、なぜ同時期にいすゞと日野の両方から買おうと思ったのか。
しっかり最新型も回収。とはいってもこの最新型ですらも、導入から結構年数たったよな。
栃木22う1123
はい、今度は自社導入のキュービックですね。貴重な栃木ナンバーです。
こんな感じでとにかく、車種が豊かで、バスヲタにとったら天国の宇都宮駅西口でした。
西口でバスを楽しんだ後は、バスと並んで宇都宮訪問の目的となったものに乗りに行きます。
その名も・・・
LRT
です。
宇都宮ライトレールは2023年に開業した、宇都宮駅東口と芳賀・高根沢工業団地を結ぶ路面電車となります。もともと、宇都宮市東側は公共交通機関が希薄で、なおかつ工業団地へ多数の通勤客が車で通勤するため渋滞が慢性的になっていました。そこで、定時性に優れる路面電車を用意することで、宇都宮市東部の人の生活や工業団地への通勤に便利になると考えられました。
私もこれから何度もお世話になるかもしれません。
ということで、乗車していきました。
ICカードで乗車する際は、乗車・降車共にどの扉を使っても構いません。便利ですね。
最初の方は宇都宮駅東側の市街地を通るため、路面電車です。
しかし、途中から高架線も出てきます。路面電車で高架を通るとは、珍しい。さらに、宇都宮市東部の外れに行くため、畑や空き地も増えてきます。田舎のJR路線みたいな車窓になりますね。
その後は、普通の路面電車のように道路の真ん中を通ることはなく、道路脇を走る区間が多いです。
その後、ゆいの杜エリアに近づくと、再び高架になりますが、ここまで畑や工場ばかりだった車窓に、急に住宅地が現れます。このあたりは、いろんな生活用の施設があり、宇都宮駅までのアクセスもいいので、住むのに人気のエリアになります。私も、ここに住もうか、宇都宮駅東側の都心側に住もうか迷っています。
そして、高架区間が終わると再び大通りの真ん中を通ります。ここからはずっと道路の中央を通って終点まで行きます。
終点の芳賀・高根沢工業団地まで行きました。
宇都宮駅東口から14.6kmで、400円です。安いですね。バスで同じ距離を乗るともっとかかる印象です。
感想として、結構乗客も多く、賑わっていた感じですね。将来は宇都宮駅西側への延伸計画もあります。これからさらなる発展も見込まれる路線です。
今回は、宇都宮のバスとLRTを紹介しました。