その1とその2で、神戸市内でバスを楽しめるスポットをたくさん挙げてきました。もうメンバーとの旅は終了して1人になったので、メインのパートはすでに終わっていて、ここからは執筆者の変態技(?)を見せるだけになります。
時刻は4時過ぎ、三宮周辺に1人でいる執筆者はここから地下鉄で長田駅に向かいます。そして、長田駅で再びバスに乗るわけですが、乗る系統は4系統。この系統は前回紹介した神戸駅が始発で、終点は大日丘住宅前。(大日丘住宅前に着いたら乗客が降ろされる、というわけではなく、そのあたりをぐるっと回ってまた神戸駅に戻る路線なので、終点と言っていいのか分かりませんが。)
この路線もなかなかの山登り路線です。長田駅を出るとどんどん標高が高いところに行きます。道も非常に狭いですが、その道を巧みなハンドルさばきでどんどん進んでいきます。雰囲気が今日最初に乗った19系統に似ています。大日丘住宅前を過ぎ、西丸山町3丁目で下車。

このあたりからは神戸電鉄を眺めることができます。本当に山がちな地形なのに鉄道を通している、というのがすごいです。本来鉄道は勾配に弱いですが、この神戸電鉄は編成全車両に動力源を搭載し、この急な勾配を登って行っているわけです。
西丸山町3丁目からはワープを使います。ワープと言っても歩くだけなのですが。
西に歩くと先ほど4系統で通った丸山町3丁目停留所が現れます。ここ通るなら最初からこの停留所で降りとけよ、となるのですが、少しでも長く乗っていたいじゃないですか。(それ思うの再履バス同好会のメンバーだけ)
さらに西に歩くと大きな通りが姿を現し、そこには花山町停留所があります。この停留所を通るのが17系統。次に乗るのはこれです。別路線の停留所が近くにある、ということもよくあるので、そういう場合、私は徒歩で短絡することが多いです。17系統に乗りたければ4系統で長田駅まで戻る、という手もあるのですが、動きに無駄が多いですし、戻ると時間がかかり、西丸山町3丁目~花山町の距離を考えると歩く方が合理的だと思います。あと何よりも運動になって老化が遅くなります笑笑 みなさん、歩きをサボってはダメですよ!
ということで花山町から17系統。行先はしあわせの村。本日2度目!
ですがしあわせの村まで行くわけではありません。次乗るバスを考えての行動を行います。
17系統は花山町を過ぎるとどんどん山を登っていきます。そして、途中にはトンネルがあります。トンネルを抜けて、ひよどり台の南地区を通ると、ひよどりインターです。今日66系統、120系統で通ったところです。
ひよどり台のあたりでは、阪急バス158系統のあとをつけて運行しています。ちなみに、私が次乗るバスは私が乗っている17系統の前にいる阪急バス158系統です。
乗れるわけ無いじゃん
乗るにはひよどり台停留所にて17系統を下車し、すぐに前に行って、客扱いしている158系統に飛び乗る必要があります。出発時刻は過ぎているでしょうし、こんなことする客は害悪です。ですが無理矢理でもこの接続を完成させるため、私はひよどり台停留所で17系統から下車し、158系統に飛び乗ろうとしましたが、発車しようとしてしまったので無理矢理発車を止めて乗せてもらいました。
フロントエンド担当こんな迷惑なバスファンだったとは、見放したぜ
・・・。
私がそんなことすると思います?
でもフロントエンド担当は間違いなく20分後ひよどり台で17系統の前にいた阪急バス158系統に乗ってました 絶対飛び乗りました こいつ害悪です フロントエンド担当を絶対に許すな
・・・。
確かに20分後、このバスに乗っていました。ただ、批判するのは早すぎませんか。批判している人は発車寸前の158系統を無理矢理とめて乗車するのが私がこのバスに乗る唯一の手段だと思ってませんか。批判している人はこのあたりのバスについて知らないでしょう。しあわせの村なんて行ったことないでしょう。私は神戸在住22年、神戸のバスについては阪大生の中でも最も詳しい部類に入ります。あと、バスNAVITIMEというアプリが強力な武器となり、次乗るべきバスを考えさせてくれます。(乗り換え案内も便利ですが、それ以上に地図にバス停を表示する機能が優秀すぎます。徒歩で近くのバス停に移動するルート検索結果も出ることは出るのですが、地図を表示させて自分で近くのバス停を調べて移動する、ということをよく行います。)
運行に支障を来すこと無く、前にいる阪急バスに乗車できる方法があるなんて知らないくせに私の悪口二度と言うな!
ひよどり台で降りた、というのは嘘です。17系統でさらに先に進みます。降車停留所は星和台南。しあわせの村構内に入る手前の停留所です。実はこの時点で、先ほど前を走っていた阪急バス158系統はいなくなっています。「先に行ってしまってGame Overだ。大人しく30分後のバスを待つのだ」というわけではありません。
私が降車した時点で、阪急バス158系統はしあわせの村構内にいます。
「17系統も終点しあわせの村でしょ?それって先に行っちゃった、ということじゃん。」
違います。
阪急バス150・158系統と神戸市バス17系統・66系統・120系統はそもそも経路が違っています。阪急バスはひよどり台からシルバーカレッジを経由して病院前(しあわせの村)に行くのに対し、神戸市バスはひよどり台からは星和台南を経由して病院前(しあわせの村)に行きます。そのため、星和台南で降車したときに先ほどのバスはしあわせの村構内にいるわけです。星和台南で降りたあとにとるべき行動は、徒歩で北に向かい、星和台口停留所に向かうことです。正直あまり時間が無いのですが、この接続を決めないと星和台という家しか無い場所で寒い中30分待ちが確定するので、絶対に「前にいるバスに乗る」という技を決めないと行けません。とはいっても2停留場間の距離は200mほどなので、思ったより余裕ありでした。実際、私が星和台口停留所についた後にも、どんどんバスを待つお客さんが増えてきました。
そして、先ほどひよどり台で私の前を走っていた阪急バス158系統の車両がしあわせの村構内から出てきて、星和台口停留所にやってきました。星和台南~星和台口の徒歩短絡を行わなければ、このバスには「合法的に」乗ることができなかったでしょう。皆さん、バス停には時刻表に書いてある時刻より前に来ましょう。それより後に来てバスが行ってしまいそうであってもそれは自己責任です。お客さんに迷惑がかかりますし、バスはバス停でしか客扱いをしてはいけないので、出発後はどのような事情であれ、遅れてきた人を乗せるわけにはいきません。置いてきぼりにされたとしても、それはあなたのせいです。私もここで書いた内容を常に肝に銘じて、バスを利用していきたいと思います。
さて、阪大生になじみのある阪急バスです。大阪大学周辺の地域だけでなく、神戸でも乗ることができちゃうんです。ただ、神戸市営地下鉄・市バスの1日券は使えないので、ここは別途課金。バスはこの先西鈴蘭台駅を経由し谷上駅を目指します。
これに乗り続ければ谷上駅という神戸市営地下鉄の終点の駅に行くことができ、また地下鉄に乗ることができるのですが、終点までは行きません。降車する停留所は大原中学校前です。
~下車~
停留所付近にあるのは、バスが通った大きな道路、そして横にある大原中学校、以上!
何もできないところで降りてしまい、The END
と思いきや、その道路には階段があり、下の方に降りることができます。下の方に降りると、バスが通った道路の下にまた道路・交差点があり、住宅街が広がっています。そして

(昔神戸をバスで旅したときに撮った画像。ここに来るのは2回目。なんだここ、という場所ではあるが、執筆者にとっては大原中学校周辺はUSJの中よりもなじみのある場所である。)
ミニストップというレアなコンビニがあります。コンビニと言えば大体セブンイレブンかファミリーマートかローソンかなのですが、こういうコンビニもあります。ここでチキンをいただきました。
でどうするんだ、ということになるのですが、なんと、このミニストップの前を神戸市バスが通っています。これを狙ってこんなところで阪急バスから降りたわけです。
ここにあるのは大原1丁目停留所。神戸市バスの急64系統と62系統の2つの路線が通ります。この2つの系統は両方とも神戸北町を始発停留所としてここまで来るのですが、62系統は谷上駅、急64系統は三宮バスターミナルを目指します。62系統は谷上~新神戸間の市営化をきっかけに誕生した路線ですが、正直このあたりの住民は62系統で一旦谷上に出て地下鉄に乗るよりは、急64系統で一気に三宮に行ってしまったほうが便利だと思います。そのため、62系統の本数はあまり多くなく、急64系統がひっきりなしに来るのに比べると少し寂しい感じがします。神戸市としてはすべて62系統にしてしまいたいのかもしれませんが、そんなことしたら多方面から批判が飛んできそうです。結局申し訳程度に62系統を設け、急64系統をバンバン出す、というのが現状の最適解じゃないか、とは思います。
ということで急64系統に乗って神戸の市街地に戻ります。
急64系統は大原1丁目を出るとこのあたりの住宅地をうろうろした後、箕谷駅を経由します。そして、その後、阪神高速32号新神戸トンネルを通り、新神戸駅に出ます。高速道路を通る路線バスは珍しいですよね。しかも市営バスとなればなかなか無いのではないでしょうか。
この後バスは三宮駅方面に向かいますが、ここで下車。
降りた後は熊内6丁目停留所に移動し、ここから2系統に乗車。この後は2系統→36系統→19系統と最後までバスを乗り継ぎながら、家に帰りました。